2016年12月07日

新たなメモグッズ紹介

 メモ用の文具を「ジョッター」といいます。世間には多くのジョッターが売られている。ところがボクが住むのはド田舎。ハンズなんてオシャレな店を回って、自分に合ったジョッターを探すなんてできない。だったら、自作した方が早ええ!
 というわけで最近、自作したジョッターの中でも、選りすぐりのものをいくつか紹介しましょう。



■推敲用情報カードカバー
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 近頃は5×3情報カードがダイソーの百均で買えるようになりました。この大きさというのが、ちょうどポケットサイズ。仕事中コッソリ見直すのに、ピッタリなんですね。
 しかも6穴ミニリフィル用紙と同じ大きさ、という互換性がある。専用の穴開けパンチを使えば、バインダーでまとめられます。

 というわけで、情報カードサイズの印刷テンプレートをWordで作成。
 この印刷テンプレート、リフィル用紙として穴の位置を想定して作ってありますから。リフィル用紙に印刷してバインダーに挟めば、簡易的な製本にもなります。

 またこの印刷テンプレートでは、ページが上部のフッターに表示されている。これも工夫ポイント。
 上の左右どちらかの端っこをホチキスで止めれば、ページを次から次へとめくりやすくなる。これが最初は下部のフッターにしていたら、どうも不便だったんですよねー。

 ページ数量が増えた場合は、何冊かの束に分けましょう。ちなみに情報カードは強度があるので、一般的なホチキスなら7枚までにしないと針が通らないようです。
 ただしホチキス止めすれば、情報カード自体の強度により、立ったままの記入も可能になってきます。
 でもやはり、用紙を守るためのカバーと、ちょっとした下敷きも欲しいところ。だがメモパースは一枚一枚書き込むためのジョッター。推敲のために見直したり、ホチキス止めした束の管理には不向き。

 そこでボクが使っているのが、ロディアメモの革カバー。
 都会の文房具屋で「わーい、これが有名なロディアメモか」と買ったまでは良かったのに。田舎在住ゆえ用紙が補充不可能で、カバーだけが残ってしまった。
 このポケットに情報カードがたまたま、ちょうど入った。そこで一番上のページだけ出して、束の残りはポケットに入れてしまう。ついでに同じ大きさにカットしたアクリル板を入れてあるので、下敷きにもなります。

 最近ボクは推敲や、プロットの練り込みまで。情報カードと、このジョッターを使い、あらゆる作業をやっています。
 というわけで、愛用している情報カードの印刷テンプレートを、皆さんにもプレゼントしておきます。



■アイデアノック用名刺ケース
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 5×3情報カードというサイズには他にも利点がありまして。二つ折りにすると、名刺サイズより少し小さくなって、名刺ケースにピッタリ入る。

 そこで用意するのは名刺用紙がちょうど入る、B8ソフトカードケース。それも見開きのできる、ダブルタイプ。これを二つ折り情報カードのジョッターとします。
 ポケットには下敷きとして、やはりアクリル板をいれておく。ただし、できればポケットギリギリにカットしましょう。というのも使い込むうちに、ソフトカードケースの端っこがヘタれてきたからです。

 ジョッターが完成したら、谷折りにした情報カードをポケットに入れて、準備万端。擬似的なカバー付きミニノートと化します。
 表紙側のもう片面には覚え書きや、アイデアノックのお題でも入れておきましょう。

 このジョッターが特に活躍するのは、アイデアノックの際。シャッフルしたタロットの卦を印刷、二つ折りにして入れておく。すると、いつどんな時でもアイデア出しが可能になります。



■アイデアトリガー
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 発想法や、文章を格上での約束事。書くための資料など。多くなると、覚えきれない。ならばカンニングペーパーを常備すれば良い。学校のテストじゃないんだから、忘れたんなら見直せば良いんです。

 ならば持ち歩けるようにするのがベスト。というわけで情報カードへ印刷する際、名刺用紙サイズの切り取り線を引いておく。ちょっと面倒ですが、ハサミで切り取れば名刺カードのできあがり。
 何枚か入りの透明な名刺カードケースに入れておきましょう。

 アイデアトリガーなんて、大層な名前を付けていますが。結局は、保存性があり、持ち歩きに適した暗記カードです。
 九九の暗記じゃないですが。このアイデアトリガー、日常生活での暗記事項がある時にも使えるでしょう。



 ボクは普段から、百均で三百枚入りのB7メモパッドを愛用しています。なにせコストパフォーマンスが最高。しかも隠密性に優れたポケットサイズ。
 そしてB7というのが、5×3情報カードと、ほぼ同じくらい。名刺カードの二倍という都合の良さ。

 メモも増えると、規格がバラバラだと、整理しにくくなります。整理しにくくなると、とっちらかる。とっちらかれば、他人の目に触れやすくなる。他人バレ防止のためにも、サイズ規格の統一は有効な手段です。
 そして規格統一した中で、どうメモを運用するか。試行錯誤した結果が上のジョッターとなります。

 皆も自分の生活習慣に合わせた、自分用ジョッターを作ってみませんか。面白いですよ。
posted by はまさん at 23:56| Comment(0) | 感想的(執筆ツール)

2016年11月02日

2016年11月01日

読了『ゴブリンスレイヤー 1・2』蝸牛くも

 TRPGプレイヤー、特に『ソードワールドRPG』プレイヤーならば、言わずともわかる、そのまんまな世界観。そこに『指輪物語』リスペクトも入り、「そっちの人」なら思わずニヤけずにいられないだろう。
 その上で、ベタを逆手に取った発想という上手さがある。

 TRPGプレイヤーならば、誰しもが考えたことがあるはずの問題がある。RPGのルールにない細部を、小説でどう描くか?
 これが『ゴブリンスレイヤー』という作品の焦点になってくる。

 小説で描かれる世界とは、ルールのない、つまりはリアルな世界であるはずだ。もちろん「戦い方」にもルールがないのが、リアルというもの。
 すると、途端にゴブリンというザコモンスターが恐ろしくキャラが立ち上がってくる。

 パラメーターにないゴブリンの邪悪さに、人々の日常生活は脅かされる。弱いはずのゴブリンに、ゴブリンを恐れる民草。どちらもゲームルールとしては切り捨てられた「細部」だ。
 だが、この細部にこそリアルが存在する。そうした細部を積み重ねた結果が、ゴブリンの恐ろしさであり、英雄としてのゴブリンスレイヤーということになる。

 確かに「ゴブリンスレイヤー」というネタ自体はパロディだ。だからゴブリンスレイヤーは冒険者仲間からは、しばしば笑いものにされる。
 しかし彼らは、まさに「その世界」のリアルの中で生きている存在だ。だから、すぐゴブリンスレイヤーを笑えなくなる。

 これは「俺TUEE」への批評的作品でもあるのだろう。
 この世界には、ごく一部の選ばれた者にのみチートがある。だがゴブリン相手に周到な用意をするゴブリンスレイヤーに、チートの介入する余地はない。彼らはリアルの中で生きていて、異世界から転生した客人などではない。
 そこには最後まで、そこで生き抜かねばならない者の姿がある。

 だからこそゴブリンスレイヤーは、英雄になりうる。これは立派な英雄譚だ。
 素材はパロディなのに、全く見事な料理の腕前といえる。


posted by はまさん at 23:05| Comment(0) | 感想的(小説)

2016年10月31日

読了『マンガでわかるビブリオバトルに挑戦!』谷口忠太

 前々からビブリオバトルに興味はあった。けど、なにをどうするのか、あまり理解できていなかった。
 本書ではビブリオバトルを漫画としてストーリー形式で、「流れ」として解説している。だから感情移入しやすい。また「ゲームである」という大胆な要約により、よりいっそう理解は深まった気がする。

 ビブリオバトルに関して、この本が一番わかりやすいかもしれない。

posted by はまさん at 22:29| Comment(0) | 感想的(作劇・文学論)

2016年10月30日

読了『本気で作家になりたければ漱石に学べ!』渡部直己

 シリーズの前作は、修行中たいへんお世話になった。が、なぜか本書だけ棚に積んだままだったので、改めて読むことに。

 このシリーズは初心者だと、読むのもキツい内容だろう。中級者でも完全な理解には苦労するはず。けど、さすがにボクも今となっては、大半の内容を他の本で既に知っていたりして。
 むしろ基礎だなあ、という感懐になっていた。

 となると次は本書の粗が見えてくる。
 まず悪文例が、どうも趣味が悪い。その例に挙げられた作品の作者も読者も、小馬鹿にして扱き下ろすのには、ドン引きしてしまう。
 実は悪文例でも、良例としてあげられている漱石の文章と、同じ手法を使っていたりするのだが。じゃあ、なぜそちらは悪例なのか。違いが分かりにくい。
 読む難易度が高くなっているのは、この辺りの「勝手に察しろ」とでもいうべき説明不足にあるのではないか。

 この説明不足。今になったボクならば、代わりに説明できる。つまりは、作者がモチーフに介入するな、視点に徹しろ。ということなのだろう。
 けど本書には、その説明はない。つまり筆者は自らの感性をそこまで、徹底的に自己分析できていない。片手落ちな記述。だから読むのが難しくなってしまう。
 そこは明らかな、筆者の落ち度だ。ゆえに「この程度は分かれよ」「勝手に察しろ」というような、ドヤ顔に腹が立ってしまう。
 ……これも筆者が読み専門、批評専門ゆえなのかな?

 また読み専門ゆえの、これも片手落ちになるだろう。ストーリーテリングに関する記述はない。小説というものは本当ならば、文章とストーリーとが相補関係にあるというのに。
 だから手法は紹介できても。その手法をどんな時に使うのか、という運用に関してまで考えられていない。

 そう考えると初心者にとっては権威のようにすら思われたこの本も。つまりは「名人様」の上から目線であるのだな、と気づかされた。絶対唯一最高というわけではない。
 ただ真に受けない限りは、中級者くらいまでなら充分な内容だと思う。

posted by はまさん at 23:24| Comment(0) | 感想的(作劇・文学論)