2016年10月28日

読了『異世界落語 1』朱雀新吾

 落語の力で俺TUEEして、異世界の問題を解決! ……みたいな内容かと読む前は思っていた。いや確かに「そう」には違いないのだけれど。「そこ」がメインではなかった。

 むしろ俺TUEEが通用しない部分。同じ言語なのに、異文化というギャップの中で、いかにして落語を伝えるか、がメインテーマになっているのは面白い着眼点だ。
 どう解決するか、に関しても少しずつ変えて、ワンパターンに陥らないよう工夫している。そこは上手い。

 ただひとつ、腑に落ちない点があるとすれば。落語で語られる世界が、しばしば小説文体として表現されていることだ。ここは落語の口語でやって欲しかった。
 しかし文章で落語の魅力全てを表現しきるのも酷というものだし……。そこは難しいところか。

posted by はまさん at 00:12| Comment(0) | 感想的(小説)

2016年10月27日

読了『中学生からの勉強のやり方』清水章弘

 社会人になってから、仕事を覚えるのに。小説の資料を集めるのに。改めて思い知らされる。
 「勉強する」って本当に大事だったんだなあ、と。

 そして社会人になってから勉強していて、違和感に気付く。どうやら覚えるべき知識の「質」によって、覚え方が変わってくるようだ。
 その「質」はどうやら、約五種類ほどあるらしい。……あっ、これ国語・算数・理科・社会・英語の五教科だわ。
 例えば小説の勉強にしても。国語は読解力。算数は論理的思考。理科社会は資料集め。英語というか外国語は覚えると、きっと便利。と学力は小説力にも直接つながっている。

 そして社会人になってからの勉強は、ともかく時間がない。効率第一になってくる。最短時間の、最小労力で、最大効果を出さなくてはならない。
 すると、学生時代に「何を学んだか」ではなく、「どれだけ真面目に、どう学んできたか」が社会人になってから問われることになる。

 それで今さら、こうして「勉強方法」を勉強してみるのだが。頭を抱えそうになる。
 どれだけ当時の自分が非効率的な勉強をしてきたか。そりゃあ成績も振るわないはずだ。

 社会人は忙しい。時間も欲しいが、同時に学力も喉から手が出るほど欲しい。 
 なので今さらの勉強法。とても役に立った。

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2016年10月25日

読了『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』滝口悠生

 テーマは「不確かな過去」らしい。だから文章も「意識の流れ」でフラッシュバックを多用したものになっている。いかにも純文学といった手法で、思わず「真面目だなあ」と関心してしまう。
 そしてモチーフは震災と原発。いかにもな社会問題で、思わず「真面目だなあ」と関心する。

 もしも、純文学とはなんぞやと問われたら、この作品を提出しても構わないくらいの。純文学というイメージに忠実な純文学作品。
 ただ難を言うならば、その真面目さは、どこかで見たことのある真面目さなのだ。真面目さゆえに、新奇さ、話題性に欠けているといえないでもない。

 例えば本作で多用されているフラッシュバック。文脈Aと文脈Bがランダムに表出され、そして過去と現在とが行き来される。これが全編を通して使われているのだが。
 結果、全体を通して作品が「複雑なリズム」という「単一なリズム」に支配されてしまっている。どんな複雑でも、ずっと使っていれば読者には「単一的」になるものだ。
 常にヤマばかりになれば、逆に起伏に欠けたものになるように。

 また真面目すぎて、終始全ての文章が濃すぎる。フラッシュバックが連続するので、一行でも読み飛ばせば文脈が通らなくなる。常に集中を強いられる文章は、どうも読んでいて疲れてしまった。
 もちろん技量としては素晴らしい。素晴らしいが、これだけの仕掛けでは「釣り針」としては弱いのではないだろうか。
 だって読者は小説を読みたいのであって、技量を読みたいのではないのだし。

 作者はこの次回作で、その欠けていた何かを見つけたのだろう。芥川賞を取っている。
 またそちらも読んでみたい。

posted by はまさん at 22:46| Comment(0) | 感想的(小説)

2016年10月24日

読了『緊急災害危機回避マニュアル』

 ごく薄い本だから、グッズと一緒に置けて邪魔にはならないだろう。
 内容としては基本のみ。だが心構えは分かった。例えば「脱出ルートはふたつ用意しろ」など。実は普段の生活で起こる、ちょっとした「緊急事態」でも応用できる。
 基礎すなわち、心構えであり、普段からの姿勢なのだ、ということなのだろう。

 ……と、そこまで大した内容じゃないのだが。備えるに越したことはないよな、ということで。
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2016年10月23日

読了『絶対に残業しない人の時短しごとのワザ』伊庭正康

 章ごとの内容バラバラで、一冊の本としてのまとまりは、正直なところ微妙。
 しかし一個一個のトピックに、ハッと気付かされるもの多かった。


posted by はまさん at 23:15| Comment(0) | 感想的(一般書)