2018年02月14日

読了『ゲームシナリオのためのSF事典』森瀬綾

 ファンタジーファイルの類いに対し、ボクは資料としての期待はしていません。一次資料を当たれ。
 ただし入門書としては便利なのは確か。

 ボクもSFは多少なら読んでいるものの、とてもとても専門だとはいえないレベル。けど、手っ取り早く「ニワカ」になる必要があったので読むことに。
 ざっと目次をノート化しておきました。ファンタジーファイル本の、特にどこを注目すべきか、って。実は目次が一番便利なのよねー。
posted by はまさん at 00:17| Comment(0) | 感想的(作劇・文学論)

2018年02月13日

読了『死にカタログ』寄藤文平

 人はどうやって死ぬのか。淡々と、ただ列挙した、まさにカタログ。しかし、そうして多くのケースを並べたことで、死の向こう側に見えてくるものもある。
 結果として、どう死に向かい合うかの心構えが見えてきたり。悪くない死とは、どういうものなのか分かってきたり。
 死について各自自由に考える、良き材料となっていた。けど、やはり本書はカタログ。死のマニュアルではない。そこが一番の面白いコンセプトだった。

posted by はまさん at 23:05| Comment(0) | 感想的(思想・哲学)

読了『表現とはなにか 系の世界』横溝洋

 ボクが大学に入った頃。周囲との読書量の差に愕然とし、評論も読まねばと思ったけど、何を読めば良いか分からない。そこで古本屋のワゴンにあったのを手当たり次第に買ったのが本書。
 だからボクが生まれて初めて読んだ美術評論ということになる。

 けど当時はちんぷんかんぷんで、途中で挫折したまま積んでいた。
 それを今になり改めて読み返したのだけど。今だから分かる。これ、専門用語を並べて、読者を煙に巻いているだけだ。内容も大したモンじゃない。

 戦後の左翼系アカデミズムの、よくあるパターン。他人の受け売りばかり。
 やたら日本をこきおろす代わりに、中国を賛美してみたり。社会芸術という概念を説くのも、共産主義独特のアレ。
 本人はどうやら中東芸術を元ネタに創作しているようだが。まあ当時なら珍しいかもしれないけれど。情報化社会の現代では通用しないだろうなあ、と。

 ただ、ひとつだけ。恐らくは著者自身がちゃんと考えた論なのだろう。ボクもこれだけは昔から、今まで影響を受けている論がある。
 芸術を2×2のグリッドに分け、「貴・尊・賤・卑」の四つにカテゴリしてある。
 こんなふうに。
貴│尊
─┼─
賤│卑
 これの面白いのは、芸術とは隣接したマスへ変化するというのだ。庶民の「賤」がなければ、特権階級の「貴」は成り立たない。金のない「卑」も追求すれば、宗教のごとき「尊」に至る。ただし「貴」と「尊」の間には障壁があり、行き来することはできない。「貴」が「尊」になりたければ、一度「賤卑」に降りなければならない。

 ……ここだけは今読んでも、自分の頭で考えたのだろうな、というのが文章だけで分かる。
 正直、とても何十年と読み継がれる古典になれるかというと、厳しいのだけど。「貴・尊・賤・卑」の箇所だけ、恐らくボクは覚えていると思うのだ。
posted by はまさん at 17:58| Comment(0) | 感想的(美術)

2018年02月12日

読了『大きな鳥にさらわれないよう』川上弘美

 まず最初に謝っておく。ごめん、うまく説明するのムリ!
 つまらなかったかというと、そんなことはなかったけれど。じゃあ面白かったかと聞かれると、面白いと断言もしづらい。

 人類の未来が曖昧なまま、バラバラの場面だけが提示され、読まされる。つまり、どういううことなの? と思っても正解は用意されていない。
 時代時代の人々の声を集めた詩集のようだ。だから小説としてどう判断すべきか迷う。不思議な一冊だった。
posted by はまさん at 22:18| Comment(0) | 感想的(小説)

読了『君の名は Another Side:Earthbound』新海誠・加納新太

 自分的には映画で提示されなかった設定の不備とか、説明して欲しかったのだけど。そういうのは、ほんのチョットだけ。
 何というか……タキ君が延々とおっぱい揉んでる印象。

 いちおう神道としてのマニアックな設定も説明はされるのだけれど。確かにこれは映画の中でやられても、暇なだけ。省略して正解だったわ。

 そして、どうしても気になったのが文章なんだけど。「口調」が高校生視点と思えない。作者が高校生の演技をしていない。というわけでフレッシュ感のない文章で、どうしても違和感があった。

 というわけで映画のノベライズとしても、そこまで完成度が高いとはいえないけれど。ま、キャラグッズなんだから、こんなものよね。

posted by はまさん at 00:03| Comment(0) | 感想的(小説)