2009年02月25日

プロット・ノック:コツまとめ

 プロット百本ノックのまとめとして。特訓中に見つけたコツを公開しておきます。
 ただし、体系化されていない断片の集まりなので。多すぎて、どれから憶えるべきか分からない上に、本当に正しいのかどうかも分からない。申し訳ないですが、実にあやふやな内容となっております。
 ですが中にはヒントになりそうな項目もあるはず。挫折しそうな時は、この中にヒントがないか探してみると、良いかもしれません。そうして別の方がプロット・ノックをやる際の一助になれば幸いです。

 更には、そうしてコツと言う《集合知》を構築することで、後進の方々がプロット・ノックをクリアしやすくなり、挫折者が少なくなれば。最終的には、わざわざ百本やらなくても、実力が簡単に身に付くようになればと考えております。



■約束事
●気楽にサックリと脱力してやれるのが理想。
●最初から面白いものを目指さなくても良い。
●基本的には進めることだけを考えて、そこまできっちり清書しなくても良い。意識して訓練するのが目的であって、人様に見せるのは「芸」になってから。
●配置[スプレッド]通り・時系列通りの回答を無理に作らなくても良い。
●「わたし、ぼく、自分」と言う一人称ではなく、「彼 or 彼女」と言った三人称を使う。
●代替可能なファクターは「とりあえず」で何でも入れておく。いっそのこと数学式で使う「x」や「y」でも代入して構わない。
●ジャンルをあらかじめ決めておく。全て、その決めたジャンルで書く。
●神話元型力の鍛錬なので、シノプシスの形に簡略化して書く。プロットを作るのではない。プロットは構成の仕事。プロット化なら後で幾らでも可能。物語ではなく、構造を組み立てる。むしろ短くシンプルにまとめる方が難しい。



■個別のコツ(カード)
●《平穏》は状態の維持。
●《怠惰》は維持されることによる状態の悪化。
●《賢者》と《詐欺師》はキャラとは限らない。



■個別のコツ(配置)
●《援助者》のおかげで問題が解決する。物語を加速させる役割を持つ。
●《敵対者》のために問題が悪化する。もしくは欠落が生じる。物語の進行を妨害する役割を持つ。。
●《援助者》と《敵対者》は表裏一体。物語の焦点子を受け身にすることで交換可能。
●《過去》と《現在》は、ふたつワンセットで、物語の基本設定となる。《過去》があるゆえに《現在》の状態がある。
●《現在》は物語における「欠落」である。《将来》はその欠落を埋めようとするために生じる、物語の「動機」となる。物語は「動機」の方向へ進もうとする。
●ぶっちゃけ《結論》は回答に入れて書かなくても良い。むしろ書くな。出来れば、余韻と残像効果のみで感じさせる。



■セフィロトのリーディング
●カードは、カバラの《生命の樹》の図における、丸い《セフィラ》に相当する。しかし真に注目すべきは《セフィラ》ではなく、それらを繋ぐ《小径[パス]》の方である。
●異なる要素を繋ぎ合わせて、物語にしてしまう。その発想の機転の方が大事。
●カードを一個ずつ出すのではない。全部をまとめて、物語として一気に出す。
●カードの出目は「点」に過ぎない。「点」は状態であり設定。点と点とを繋いで、出来上がった「線」が物語になる。最終的にはその「線」を「面」へ、「面」から「立体」へと目指す。
●「間にある関係性」をひとまとめにして、ひとつの言葉で表す。
●2点の行間から浮かび上がる行動素をつかむ。
 《例》
・@:出会い + 絆 = 初恋
・A:絆 + 契約 = 結婚
・@+A:初恋 + 結婚 = 初恋の人と結婚する



■その他
●まず物語の全体像をイメージする。
●この特訓とは、恐らく三題噺に似ている。
●実はこの特訓って、単なる「辻褄合わせ」能力と言うだけではなかろうか。
●「自分のこと」でなくても良い。「相手のストーリー」を受け身で描くと言うのもアリ。 《例》シャーロックホームズに対する、助手のワトソン君
●基本構造は「二項対立→解消」の繰り返し。



■後日談
 途中で挫折した過去作品(のプロット)を読み返してみた。今なら分かる。これはひどい。さっぱり《ドラマ》になっていないのが、今の自分だからこそ理解できました。
 ……口に出して説明するのは、まだ難しいんですがね。

 どうにも特訓以来、自分の感覚が変わってきたのに、ずっと戸惑っています。喩えるなら、生まれつき目の見えない人が、視覚を取り戻した途端に、いきなり名画を見てしまったかのような気分。
 何をどう説明したら良いか、自分でも分かりません。

 もしくはExcelやWordで喩えるなら、バージョンアップはしたのだが。おかげで前バージョンのデータが開けなくなった。そんな気分。
 確かに《何か》をかつての自分へ上書きしたのは確かなのだけれど。本当にそれが成長なのかどうか。自分でもサッパリ分かりません。

 もうね。自分でも、ひたすら混乱しています。
 ただし、これも自分で知っているので慌ててはいないのですが。特訓や練習の類とは、やってすぐに成果が出るものではありません。経験上から言って、努力が実るのは最低でも半年後になるもの。遅くはなれども、早くなることは、絶対にあり得ません。
 感覚が混乱しているのは辛いのですが。慌てずに今度の特訓を、半年は熟成させようと思います。

 と以上で当ブログにおける、プロット・ノック特訓の話題は全てになる……はずです。後は随時、人の質問に答えたり、思いついたら書いたりするくらいかな?
 では、もしもプロット・ノックに挑戦しようと言うチャレンジャーの方がいましたら。頑張ってくださいね。



■追記
 カードの自作ですが。紙のままだと脆いし。かと言って他の材質では、加工しにくいし。
 ですから思いついたのですが。カードを自作したら、ラミネート加工すれば良いと思いますよ。専用の機械を持っていなくても、そのためのシールがあったはずでしたから。
posted by はまさん at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 百本ノック報告(完)

2009年02月17日

プロット・ノック:ぜんぶ破壊だった場合

 シャログさんから質問があったので、お答えします。
http://blogs.dion.ne.jp/hamalog/archives/8098720.html#comments

>灰くらいは残ってますよね?
 きちんと記念に残していますよ〜。でもブ厚すぎて、ファイルの表紙がきちんと閉じられませぬ。押さえていないと、開きっぱなしです。

 いやあ流石にラスト百本目くらいは、何か面白いことをやっておきたいな。と考えていた矢先、「出目がぜんぶ《破壊》」なんてコメントのやりとりをやったのを思い出しまして。
 これ以外ないだろ! と言う結論に至りました。

 そして、ぜんぶ破壊だったらどうなるか。ボクなりにやると、こうなりました。
 流石に清書して文字数は増えていますが。そこのところは御勘弁ください。
【配置展開】
過去:破壊 現在:破壊  将来:破壊
結論:破壊 援助者:破壊 敵対者:破壊

【プロット】
テロ事件で全てを失った男は復讐のため殺し屋になる。しかし目的を果たした時、気が付けば自分もテロリストとして殺されることになるのだった。

【内容解説】
●いきなりですが《敵対者の破壊》は、「テロ事件」になります。もしくは、この事件を起こしたテロリストそのものが《敵対者》であっても構わないかもしれません。
●「全てを失う」のが《過去の破壊》。
●「殺し屋になる」のが《現在の破壊》。
●「目的を果たす」のが《将来の破壊》。イコール、仇を殺すことなので。
●「自分もテロリストとして殺される」のが《結論の破壊》。
●そしてこれが問題になるのですが。《援助者の破壊》は、主人公の復讐心そのもの、と言うことにしてあります。もちろん《援助者》として、殺し屋の師匠を設定しても構わないのですが。ずっとやってきた結論としてボクは《援助者》を、物語の進行を加速させるモノと解釈するようになったのです。ゆえに、こうした解釈にしました。……やろうと思ったら、これから幾らでも辻褄合わせは出来ますけどね? 代わりに「殺し屋と言う復讐の手段」を《援助者》にするとか。

 そして、またオマケ。
 以上のシノプシス[粗筋]がどうやって、プロットとして面白くなるのか。面白くなりうる可能性があるポイントを抽出してみました。

【プロットのポイント】
●なぜテロ事件が起こったのか。もしくは、誰が起こしたのか。
●どうやってテロ事件が起こったのか。
●なぜ殺し屋になろうと決めたのか。
●どうやって殺し屋になったのか。
●なぜ復讐を果たせたのか。
●どうやって復讐を果たしたのか。
●なぜ主人公までテロリストと呼ばれるようになったのか。
●どうやって主人公はテロリストと呼ばれるようになったのか。

 こっちはねー。構成の基本をみっちりやっているから得意なんです。すぐに出来た。恐らくは、いちいち書いて思考過程を残さなくても、直感的に《視る》ことも可能なはず。

 ……ところで、この特訓をやりながら同時に、コツを見つけるたびにメモに残してきました。そのコツ・メモを今、まとめている最中です。
 やはり、これからもプロット・ノックをやろうとして、途中で挫折する方は出てくるでしょう。そうした方々ためにも、ノウハウを残すことに意味はあるはず。
 ええかげんな内容なのですけど。大した量ではないので、早々にまとまる予定です。

 あんまり過度な期待はしないで待っててください。
posted by はまさん at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 百本ノック報告(完)

2009年02月16日

プロット・ノック:リクエスト

 陸海さんからのリクエストをもらいました。
http://blogs.dion.ne.jp/hamalog/archives/8098720.html#comments

 実は今日、遠出をして遊んでいたので、帰宅したのが遅くなってしまいましたが。リクエストが来たからには、やらせてもらいますよ!
 ところでね?

>余韻を覚ましてしまうようで
 余韻はねー。見事なまでにないんですよー。本当にない。未だにない。
 苦しいのは最初の三十本くらいまでで。後はもう慣れてしまうのですが。慣れてしまうと途中から、出来て当然になってしまいますからね。百本クリアと言うのも、もはや惰性の産物になってしまうのです。嗚呼、なんて浪漫のない話。
 だから……遠慮はいらへんのやで!?

 そしてリクエストですが。これは確かに、なかなか厄介な出目ですね。少し悩みました。
 最初の2〜3分間だけ、ですけどね!
【配置展開】
過去:呪詛 現在:対立  将来:法
結論:贈与 援助者:賢者 敵対者:老い

【プロット】
王子を怨む先王派により、別の後継者が立てられた。だが継承者争いの中でも正々堂々と振る舞う王子の姿に、その後継者は感服。身を引き参謀として王子に仕えるようになる。

【内容解説】
「怨む先王派」が《呪詛》と《老い》。「継承者争い」が《対立》。「正々堂々と振る舞う」のが《法》。「参謀として仕えるようになる」のが《贈与》と《賢者》になります。

 合計80字ですか。やはり人様に発表するため、きちんと書くと多くなるなあ。
 本当は《法》の解釈として、単に「正々堂々と振る舞う」のではなく「正当なる王位継承者だと証明」してみたり。別の後継者が王子に仕えるのではなく、仲間が集まって王子を助ける、と言う展開でも良かったのですけどね。
 やはり昔の敵が仲間になる方が燃えるだろ! と言うことで、あえてこうしたプロットにしました。

 ちなみに百本ノックをするに当たって、ボクは自分で、ジャンルを中世ファンタジーに限定することに決めました。ですから今回の回答も中世ファンタジー風になるわけですが。
 このままだと他ジャンルへの応用が利くように思われないかもしれませんから。ついでに、同じ構造・別ジャンルで、もう一本作ってみました。
ミキの彼氏ユウジの前に元カノのアユが現れた。アユはユウジとのヨリを戻すと宣言する。だがアユはミキの真っ直ぐな愛に感動。そうしてミキとアユは良き相談相手としてマブダチになるのだった。

 うむ、他ジャンルへの応用は大丈夫なようだね。

 しかし……
 いやあ本当は、リクエストが十本くらい来て困るんじゃないかと言うか。上等だァ、来るなら来いや!
 (屮゚o゚)屮 カモーン!
 とか思っていたのですが。いやあ助かった助かった(棒読み)。
posted by はまさん at 00:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 百本ノック報告(完)

2009年02月15日

百本ノック、達成しました

 百本、終わった。

 ちなみに百本目の内容は「過去:破壊。現在:破壊。将来:破壊。結論:破壊。援助者:破壊。敵対者:破壊」にしました(笑)
 いやー、人間やれば出来るもんだ。ちなみに百本目の回答は句読点を含めて38字で収められました。
2月9日:2本
2月10日:2本
2月11日:0本
2月12日:2本
2月13日:2本
2月14日:2本

今週の合計:10本
総合計:百本達成

 ……ボクはですね。「書く勇気」と言うものが欠落しています。自信がない。そもそも、自分の才能[センス]と言うものを全く信じていません。ですから門外漢の出来事に直面すると、途端に勇気が萎えてしまう。
 代わりにボクは、努力することで自信をつけることを覚えた。だから、自分の才能は信じていないが、身につけた技量[スキル]だけは信頼している。

 今回の特訓。役に立ったのか、立ってないのか。いやむしろ、応用もしないで今のままでは、役に立つ気がしないのだが。
 ひとつだけ、身についたことがある。それは、物語を作ると言うことに対して、自分を信頼する《伏線》を張ることができたと言うことだ。
 RPGっぽく表現するなら、レベル0がレベル1になった。今まではどれだけ頑張ってもレベル0のままだったのだろうけど。これからは頑張り次第で、どんどんとレベルをアップできるようになった……はず!

 まあ何だ。《神話的思考》を掴む、良いキッカケにはなった。
 この感覚を更に磨いてゆこう。

 ところで、一応は証拠写真を掲載しておきます。後片づけが大変でござる。

hundred.jpg
 それでも、この写メだけでは信用ならないと言う人へ。リクエストがありましたら、「過去、現在、将来、結論、援助者、敵対者」のそれぞれに対する出目を、当エントリのコメント欄に書き込んでください。
 まだ未熟な腕ではありますが、実際にやってみますので。


追記:
 あと……特訓をやっているうちに見つけたコツの数々はどうするかなあ? 後生のために残すも良し。でもこんな技術未満な個人的体験を残しても仕方がない気もするし。
 うーむ。
posted by はまさん at 00:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 百本ノック報告(完)

2009年02月09日

百本ノック途中経過報告

 もう飽きたので《大塚版》でやろうかと思った。でも基礎固めは大事だよね、と言うことで、引き続き《はまタロット》でやっています。
 おかげで、またひとつ上手になりました。でもこんなの出来りゃ良いんだ、出来れば。質なんてどうでも良いんだよ。
 あああ、意味ねえ。
2月2日:2本
2月3日:2本
2月4日:2本
2月5日:2本
2月6日:2本
2月7日:2本
2月8日:0本

今週の合計:12本
総合計:90本

 ……もうじき終わりだね。

 ところで、ここまで特訓をやって気がついたのだけど。このプロット作り特訓、あんまり役には立たないかもしれない。
 やり続けた結論として、そんな気がしてきた。

 どうしてかと言うとね。
 これは昔、構成力の特訓をやった経験からの比較なのだけど。構成だと《構築》の前に、《読解》の能力を修得することが必須になるわけだ。いや、どちらかと言うと高度な《読解》の果てにこそ、ようやく《構築》が身に付くものだと考えても良いかもしれない。

 そして今度の特訓でやっていることとは、つまり元型の《構築》になるのだけど。ボクは当初、元型の《読解》能力を、ほとんど持っていなかった。
 そこで仕方がないから苦肉の策として、構成の読解力を応用することにしたんだ。
 つまり、こう言うことになる。
《本来のあるべき姿》
元型読解→元型構築

《ボクの場合》
構成読解→元型読解→構成構築→元型構築

 構成力でもって、元型力の代用をしていた訳だ。しかしこれがすっごい手間だった。
 特訓をやりながらずっと、元型読解力がもっとあればと感じていた。そうすれば構成特訓の時と同じように、元型構築力も自然と身に付くだろうに。

 そりゃ多くの書き手さんが挫折するわけだ。掛け算の九九を知らなければ、わり算もできないように。前提として必須の能力を持っていなければ、応用的な能力も身に付くはずがない。
 中には根性と才能と幸運だけで、百本を乗り越えてしまうような、剛の者もいるだろう。でも「やり遂げた」と言う以外の意義がある気はしない。
 能力を身につけなければ、意味がないからね。

 ……と言うわけで、皆さんもいきなり構築力を目指すのではなく。構成でも元型でも、どちらでも良いから。読解力から身につけた方が良いかもしれない。

 ちなみに構成読解力の身に付け方に関しては、本サイト参照と言う訳で、省略するとして。
 問題は元型の読解力。すなわち神話構造の分析力と言うことになるだろう。瞬時に作品の構造を見抜く《目》を持たなければならない。

 コレ、具体的には「作品を要約する」と言うことになるだろう。
 何でも良い。物語を読んだら、要約する癖を身につける。その要約も、まずは三行以内にまとめる。慣れたら二行、一行と短くしてゆく。そうして物語の骨子を見抜く癖を身につけるのだ。
 この作業、構成分析と似ているからボクは助かったのだろうな。でなければ今回も挫折していたことだろう。

 ……今度の特訓が終わった後も、神話分析の癖。ボクも身につけておこう。
 課題が見つかっただけ、この特訓にも価値はあったのかもなあ。


追記:
 なんとなく、《はまタロット》の写メを撮ってみた。
 大きさは縦5cm×横4cmと小さめ。でもおかげで、手の中でシャカシャカとかき混ぜられます。
 素材はプラスティック・フィルム。文字は細サイズの油性マジックで書かれています。おかげで何十回とシャッフルしてもヘタれない頑丈さです。

taro.jpg
posted by はまさん at 22:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 百本ノック報告(完)