2018年02月22日

読了『遊戯の起源』増川宏一

 遊びが人類史の中でどう生まれ、洗練されていったか。
 例えば初期の遊びには、的当てや釣りといった、狩猟の真似事が多くあった。それが戦争の真似事としての遊戯になり。スポーツ競技として、社会的には無為な、つまりは「遊び」になったという。
 なるほど。確かに玩具には兵器を模したものが多い。

 またルールの洗練史も面白かった。古代のジャンケンなんて、今でも面白そうだ。
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2018年02月16日

読了『ビジュアル版近代日本 移民の歴史4 アジア〜満州・東南アジア』

 子供向けの本なのだけど……いやー、きっついわー。
 基本はやはり、貧しさから来る、口減らしに身売り。政府が国民を奴隷として売ったり、外国から奴隷として買ったり。

 満州移民もつまりは同じ、口減らし。
 五族協和とか王道楽土とかね、お偉いサンの考えたスローガンに過ぎない。満州移民で、昔から住んでいた土地を追い出された人たちが、そりゃいるわ、そりゃ怨まれるわ。
 なんだ、日本人もイスラエルみたいなことしてたんじゃん。

 移民の後には一時的な好景気以上の、遺恨が今なお残る。
 最近よく経済界のお偉いサンが移民の受け入れを推奨しているけれど。やはり、うかつにやっちゃダメね。歴史がそれを証明していた。

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2016年10月19日

読了『歴史を味方にしよう』童門冬二

 学校で勉強する歴史とはボクにとって、年号の羅列といった、無味乾燥なものだった。だから大人になってから気付く。実は歴史って、人生の役に立つのだと。そして、真面目に勉強しとけば良かったと後悔するのだ。

 本書はそうした、学校で教えてくれなかった知識。人生に歴史を役立てる方法に、興味のある歴史を学ぶ方法。
 つまりは「実学」としての歴史に関するものだ。

 だから大人としても勉強になるし。子供の歴史学習にも、興味を持たせる一助になるだろう。良書だ。

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2016年10月12日

読了『蒋介石の密使・辻政信』渡辺望


 大戦期には、とかく怪人魔人と呼ぶべき人々が、特に政治の場で跳梁跋扈しているが。皆さんもこの、辻という人物を知っていて欲しい。最低でもwikiの目次だけでも読んでみよう。唖然とするはずだから。
 大戦期日本の、まさに怪人だ。

 読むうちに「やる気はあるが無能な味方は、敵よりも恐ろしい」とはこのことかと身震いしそうになる。
 きっと本人、ヒロイズムの人だったんじゃなかろうか。でもヒーローにはなれなかった。で仕方ないから、他人に理想を押しつけるしかない。
 そんな人「あるある」だよね。けど理想主義が無制限に拡大してしまったら、どうなるか。
 まさか「口だけ」で軍をも振り回してしまうとは。

 しかし彼の残した最大の遺恨は、戦後何十年と経った今なお、その弊害が残っていることだ。
 もしも「戦後の亡霊」なんてものが実在するとしたら。それは辻の姿をしているに違いない。

 日本をディスるデマを流しつつ。そのくせ中国をリスペクトしたりする。全ては自らの保身と見栄のため。
 この辻は政治家の「典型(ロールモデル)」として、今の日本にも信望者がまだまだ残っているはずだ。

 彼の残した「偉業」こそ、今こそ歴史の教科書に載せるべきだろう。
 大いなる反面教師として。

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2016年10月03日

読了『有坂銃 日露戦争の本当の勝因』兵頭二十八

 戦争と軍事という究極のリアリズムの場を、しかし見栄とコネがいかに支配するか。
 ましてや新兵器の開発なんて、最初から上手く行かなくて当然の事案。「こんなこともあろうかと!」と充実した兵站を用意できることの、どれだけ難しいことか。

 先見の明を持っていたとしても、組織の中で上手く行かない。当時の苦労がしのばれる。

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