2013年10月20日

読了『オオカミの護符』小倉美惠子

 著者の実家の蔵に貼られていた護符とは何なのか。由来を追ううちに、何千年も連綿と続いてきた日本人の生活が浮き彫りになる、という内容。

 読んでいるうちに浮かび上がってきたのは、そうした何千年もの連続が現在になって断絶しているという事実。
 グローバリズムは「新しい芽」まで換金して、根こそぎ摘んでしまう。果たして現在は未来に繋がっているのだろうか? 言いようのない不安に襲われる。

 本書によれば、生活に必要な現金を得るための労働は「稼ぎ」という。「仕事」とは、世代を超えて暮らしを永続的に繋いでゆくためのものだという。だから「仕事」は神々の見守る場所で行われる。
 稼ぎは人間関係の中で成立する。しかし、仕事は人のみではなし得ない。人が自然に身を委ね、互いの力をうまく引き出し合うところに「はたらき」が生まれる。
 じゃあ、自分は本当に「仕事」をできているのだろうか? そもそも自分は幸せなんだろうか? 未来に対して自分たちは何を残せるのだろうか?

 多くの課題を与えてくれる一冊だった。

posted by はまさん at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想的(神話・宗教)

2013年07月25日

読了『仏教超入門』白取春彦

 いかにも哲学者が原始仏教を勉強したという原理主義っぽさを感じる。主観が多い。けど、結局は「門外の小僧」になるから文化的・習俗的側面を切り捨てているのだよなあ。

 ただし、基礎を知るには分かりやすく整理されていた。

posted by はまさん at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想的(神話・宗教)

2013年04月08日

読了『ケルト神話全書』

 モンスターの勉強をした延長として、背景となる神話も勉強しようと思い読むことに。コンビニで買った。
 それにしてもボクってば、ヨーロッパ史におけるケルトについては勉強したことがあるのだが。今さらになって、詳細な神話を知らなかったことに気付く。普通、逆だろ。

 他にケルト神話の本を読んでいないので比較はできないが、なかなかに悪くない内容だったのではないだろうか。読みやすかった。コンビニ本は当たり外れが激しいのだけど、コレは当たりってことで。
 ところで、やたら可愛い表紙なんだが、中身に萌えはないんで注意な。

posted by はまさん at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想的(神話・宗教)

2013年04月05日

読了『妖精学入門』井村君江

 個々の妖精に関してもリストの形で説明されてある。だがそれもアッサリしたもの。
 内容の主旨は、妖精が人々にどう表現され、かつ、どう受容されてきたか、の歴史となる。それこそ、古代から現代まで、神話や石碑から写真まで。一種のメディア論に近い。
 ただ妖精とは人々の思いの中にしか存在しないのだから。確かに「人々の思いの中の妖精」を描くにはこうなるかと、読んでいて腑に落ちた。
posted by はまさん at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想的(神話・宗教)

2012年12月14日

読了『巫女さん作法入門』

 巫女さんの細かな所作について説明があるのは、例えば漫画家さんの資料には良いかもしれない。小説では……この辺りは省略しちゃうだろうなあ(笑)
 途中から神社の自己宣伝っぽくなってきたのは、こうした宗教書の常として静かに諦めておく。御愛敬、御愛敬。

posted by はまさん at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想的(神話・宗教)