2018年02月12日

読了『大きな鳥にさらわれないよう』川上弘美

 まず最初に謝っておく。ごめん、うまく説明するのムリ!
 つまらなかったかというと、そんなことはなかったけれど。じゃあ面白かったかと聞かれると、面白いと断言もしづらい。

 人類の未来が曖昧なまま、バラバラの場面だけが提示され、読まされる。つまり、どういううことなの? と思っても正解は用意されていない。
 時代時代の人々の声を集めた詩集のようだ。だから小説としてどう判断すべきか迷う。不思議な一冊だった。
posted by はまさん at 22:18| Comment(0) | 感想的(小説)

読了『君の名は Another Side:Earthbound』新海誠・加納新太

 自分的には映画で提示されなかった設定の不備とか、説明して欲しかったのだけど。そういうのは、ほんのチョットだけ。
 何というか……タキ君が延々とおっぱい揉んでる印象。

 いちおう神道としてのマニアックな設定も説明はされるのだけれど。確かにこれは映画の中でやられても、暇なだけ。省略して正解だったわ。

 そして、どうしても気になったのが文章なんだけど。「口調」が高校生視点と思えない。作者が高校生の演技をしていない。というわけでフレッシュ感のない文章で、どうしても違和感があった。

 というわけで映画のノベライズとしても、そこまで完成度が高いとはいえないけれど。ま、キャラグッズなんだから、こんなものよね。

posted by はまさん at 00:03| Comment(0) | 感想的(小説)

2016年12月10日

感想『公爵令嬢のたしなみ』澪亜

 これは、たまたまなのだが。ボクはチョコレートに関する知識を持っている。だから分かるのだが。
 カカオを発見したからって、即座に商業的大成功! なんて出来るワケねーだろと。上質なチョコレートの製造には、相当な工業力が必要なんだぞ。
 そこんとこ、文明チートやるにしてもナメんなよ、とまず思った。

 ところが物語が更に、少し進んだ途端、転生要素も文明チート要素もなくなってしまう。残ったのは単なる宮廷陰謀モノとしての要素だけだ。
 しかしそうなったと同時に、登場人物たちが活き活きと動き出し、ドラマは面白くなる。

 これはなぜなのか。
 恐らくは、初期コンセプトを絞らずに書き始めたのだろう。それが宮廷モノとしてコンセプトがまとまった瞬間に、作者の書きたいことが明確になり、キャラやドラマガ動き出したのだろう。
 ウケを取るため、大多数に合わせるのは間違った戦略ではない。だからといって、過去作品に引っ張られ過ぎて、自分の書きたいことを絞れてなかったのは、どーよと思う。

 結果的に作品としては良くなったのかもしれないが。ちょっと偶然に頼り過ぎだろ。

http://ncode.syosetu.com/n1337cn/
posted by はまさん at 23:51| Comment(0) | 感想的(小説)

2016年12月08日

感想『蜘蛛ですがなにか』馬場翁

 「ライトノベルで女主人公は流行しない」なんて話、誰が言い出したのやら。この作品は女だよね。まあ男女の前に蜘蛛なんだけど。
 こうした実験めいた作品を好きに書いて、しかも読者に届けられる。これがネット小説の強みだよな。電撃文庫初期の雰囲気を思い出す。

 この作品も最弱でスタートしたのが、最強になってしまった後は別作品になってしまっている。あるある、だね。
 勝てるかどうかのギリギリ感が楽しかったのになあ。

 そして強くなった後の、時系列がもうグチャグチャ。情報や用語の出し方も、作者だけが分かったつもりで、読者が放置されたまま、物語だけが先走っている印象がある。
 恐らく作者さん、生粋のストーリーテラーなのだろう。だからキャラや設定より、ストーリーが先走ってしまう。そして辻褄合わせに苦労する。
 これ……ラストをまとめるのは、かなり苦労するはず。エタらせず、頑張って終わらせてほしいものだ。

http://ncode.syosetu.com/n7975cr/
posted by はまさん at 00:08| Comment(0) | 感想的(小説)