2008年03月23日

小説技術メモ/描写

「ズバリ的中させる描写」は、「読者が浮かべるべきイメージを指定してやる」と言う感覚で書くと良いらしい。
posted by はまさん at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学的(描写)

小説技術メモ/突然の演出

「突然」の描写には、シフト技法が使用可能。シーン転換にも。

(以上、完全に自分用の覚え書きでした)
posted by はまさん at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学的(描写)

2008年03月18日

実里さんからの質問に対する答え:後編

 続きです!

 確かに数値は読者に、正確なデータを与えてくれます。ならば、「その正確なデータ」と言うものを受け取った読者が、どのようなイメージを思い浮かべるのか。数値通りの正確なデータが伝わるとは限りません。作者が伝えたいことと、読者の受け止めたことには、差があるものです。

 ボクの経験から来る勘で言わせてもらうと。人が瞬時に数えることのできる限界は、せいぜいが自然数まで。それも「1、2、3、たくさん」と言ったところだろうと思います。
 例えば「木が三本生えている」と言う光景を瞬時にイメージすることは簡単でしょう。だったら、「木が十四本」ならばどうか。特殊な訓練を行っている人でない限り、さっと思い浮かべることは難しいでしょう。いちいち数えなければなりませんから。
 それでも、こうした複雑な数を正確にイメージしなければ、作品を読めないとしたら。読むスピードは、相当に遅くなってしまいます。つまりは、読む邪魔になるのですね。

 では少数は、読者にどのようなイメージを与えるのか。ボクに言わせれば、人は瞬時に少数をイメージすることは出来ないと思っています。少数が与えるイメージは、せいぜいが「すっごく少ない気がする」と言った程度のものでしょう。
 すると小説で小数点以下を使う理由としては。ひとつは、どうしてもデータとしての正確な記述が欲しかったからか。もうひとつは、「少なさ」の描写をしたかったからか。どのみち何か「表現したいこと」の《強調》をしたかったから、と言うことになるはずです。
 だったら「0.4」なんて、絶対に縦中横としてレイアウトする必要はない。読者はそんなこと、見てもなければ、憶えてもない。縦中横にしていようが、横書き表示のままだろうが、どうでも良いんですね。

 実里さんは初心者だと言うことで、ひとつ気になったことがあったのですけど。初心者の陥りやすい罠として、「言葉に頼りすぎてしまう」と言うことがあります。
 「言葉に頼りすぎる」とは一体、どう言うことか説明すると。初心者に良くあるパターンとしては、例えば。「ぎゃああああああ」と長く書けば、酷い悲鳴に思ってくれるだろうとか。「……」と三点リーダによる沈黙さえあれば、読者が勝手に何かの情緒を感じてくれるだろうとか。
 とにかく記号や字面に頼ってしまう。記号と単語さえ書いていれば、読者が勝手に想像してくれると思ってしまう。でも実のところ、記号や単語や字面では、読者に何も伝わらないのですね。

 違うのですよ。
 文章とは、単語や記号の持つデータによって伝わるのではない。言葉に込められた意味が、読者の中にあるイメージを呼び起こすことによって伝わるものです。
 だから読者に自分の持つイメージを伝えたければ、印象によって伝えるしかない。「こんな感じ?」とか「……な気がする」と言う以上、作者は読者へ明確にイメージを伝えることは出来ない。人は「これは犬です」と言うことは出来ても、「犬とは何か」を完璧に説明できる人間はいないのですね。人が持つことの出来るイメージとは、かなりいい加減なものでしかない。
 これが言葉の限界であり、また面白いところでもあるのです。

 まだ分かりにくければ、こんな想像をしてみてください。
 言葉とは、お箸や、スプーンや、フォークみたいなものだと。《作者の心》と言うお皿から、《読者の心》と言う口に、イメージと言う料理を《運ぶ役割》を果たす者。それが言葉である。
 だから、お箸が食べられないように、言葉そのものに意味はないのです。そこのところを勘違いしてはいけない。

 自分がいま書いている文章を読んで、読者がどのようなイメージを抱くか。想定しながら書く。これが「読者のことを考える」と言うことになります。
 だから小説の文章は、ただ言葉を書き連ねるだけではない。言葉を使って、読者の中へあるイメージを浮かび上がらせる。小説とは単に「書く」のではなく、「描く」ものなんですね。
 たいていの初心者はここで半年は悩むことになります。一年よりもっと困っていたボクが言うのだから間違いない。ただし、これを理解すると、上達速度は飛躍的に速くなります。



 あとこれは取って置き。文章を書く際のコツですが。
 代替可能なパーツには、こだわらない。行き詰まったら、すぐに別の言い方を探しましょう。この言い換えの勘とか発想力によって、かなり文章力は上がってきますので、普段から意識して練習するようにしてみましょう。
 ちなみに今回の「0.4」縦中横ですが。
 最も無難なのは、全角で縦並びなのですけど。これって、潰れた饅頭みたいで美しくないのですよねー。
 正確な数値が必要ない、単なる少なさの描写だと言うのならば、あえて数値をいじってみる。そして、ゼロを並べてみるのも面白いかもしれません。「0.00000004」と言うように。
 あとは言いようですね。思いつく辺りでは、「零コンマ四」、「十分の四」、「四割」とか。文章で少なさの描写を行うのならば、それこそ無限にバリエーションは広がります。
 ただまあ、色々と文句を付けたけれど、やっぱり字面にこだわっておきたいのは確かな話。こうした様々なバリエーションの中から、最も作品に相応しいものを選べるようになっておきましょう。それが、表現の幅と言うものです。

 本当は試しに、実里さんが少数を、どんな使い方をしようとしていたのか。教えて欲しい気もするんですけどね。



 今回の説明を読んで納得されたら、こちらを参考として読まれれば良いと思います。最初はなかなか身につかないでしょうが。描写の概念を理解できるかどうかが、小説書きとして、真のスタートラインになってきますので。
 そこは、なんとか頑張ってみてください。
posted by はまさん at 23:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 文学的(描写)

2007年11月08日

小説技術メモ/描写

 「逃避した表現」は使いようによって、効果的になることもあります。たとえば、あえて読者に何か解答を明確に断言したくない時とか。まだ伝えたくない情報がある時とか。

 まあ、かなり使いどころの難しい特殊技法ですけどね。ただ、身に付けて損はない。
 普段から意識的に「逃避した表現」を避けられるようにもなるし。応用範囲はかなり広いし。文章の精度もかなりアップするはずです。

参考:http://www.h7.dion.ne.jp/~p-o-v/high/touhi-1.htm
posted by はまさん at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学的(描写)

2007年08月29日

小説技術メモ/描写、語り、ネタ、ストーリー、キャラ

「ことば」を支配するためには
語り手の意志によって、技術として自在に
「爆弾発言」が出来るようになる必要があるのだろうなぁ。
posted by はまさん at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学的(描写)