2018年02月18日

読了『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子


 本書の内容は大まかに、以下のみっつに分かれる。

@物語はどのように機能するのか。
A物語の心理的作用。
B物語の心理的作用に振り回されない生き方。

 先に言っておくと。創作に役立つのは@までだ。AとBに関しては、物語の危険性について説明した、むしろ否定論といって良い。

 ボクも一応は創作者側の人間なので分かってはいる。物語の作劇術とは、洗脳術に近くなる。
 本書はそうした、物語が人を支配する時代への警鐘といったところだろう。

 けどね? じゃあと「面白さ」を物語から排除しても、そんなの前衛的過ぎて面白くない。誰も読まないわけですよ。
 ならば物語の洗脳術を一般に広めて、危機感を持ってもらえるようになったとしても。別の創作家が新たな洗脳術を編み出して、いたちごっこだろうし。
 物語がこの世からなくなったとしても。他の洗脳術が現れますよ、絶対に。

 じゃあ、どうするか。まで本書で追求してほしかったかもなあ。

posted by はまさん at 23:25| Comment(0) | 感想的(思想・哲学)
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