2016年12月10日

感想『公爵令嬢のたしなみ』澪亜

 これは、たまたまなのだが。ボクはチョコレートに関する知識を持っている。だから分かるのだが。
 カカオを発見したからって、即座に商業的大成功! なんて出来るワケねーだろと。上質なチョコレートの製造には、相当な工業力が必要なんだぞ。
 そこんとこ、文明チートやるにしてもナメんなよ、とまず思った。

 ところが物語が更に、少し進んだ途端、転生要素も文明チート要素もなくなってしまう。残ったのは単なる宮廷陰謀モノとしての要素だけだ。
 しかしそうなったと同時に、登場人物たちが活き活きと動き出し、ドラマは面白くなる。

 これはなぜなのか。
 恐らくは、初期コンセプトを絞らずに書き始めたのだろう。それが宮廷モノとしてコンセプトがまとまった瞬間に、作者の書きたいことが明確になり、キャラやドラマガ動き出したのだろう。
 ウケを取るため、大多数に合わせるのは間違った戦略ではない。だからといって、過去作品に引っ張られ過ぎて、自分の書きたいことを絞れてなかったのは、どーよと思う。

 結果的に作品としては良くなったのかもしれないが。ちょっと偶然に頼り過ぎだろ。

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posted by はまさん at 23:51| Comment(0) | 感想的(小説)
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